用語解説

塗装工程において表面調整と言われる場合、塗装前のリン酸塩皮膜処理工程の一工程を表します。
表面調整は、皮膜を形成する直前に、良好なリン酸塩皮膜結晶ができるように表面調整剤を付着する工程で、表面調整成分を核として結晶が形成されるようになっています。
表面調整を行うことで、均一で緻密な結晶を形成するとともに、皮膜形成の処理時間短縮を図ることが可能となります。
均一で緻密なリン酸皮膜結晶であるほど、耐食性などの性能が向上するため、重要な工程になります。
表面調整剤は、 液体 と 粉末 の2種類があり、使用条件によってどちらを採用するのか変わります。
例えば、表面処理工程のライン構成や、その前後の工程によって、液体と粉末のどちらが良いか選定をします。