Answer (回答)
ピンホールの発生原因はさまざまあります。
①被塗物に残っている(付着している)油(機械油)
②粉体塗装における前処理工程での脱脂液能力の低下(ポイント数の低下)
③粉体塗装における前処理工程での脱脂液のノズルの噴射圧力の低下(ノズルの詰まり)
④被塗物の乾燥が不十分で水(水分)が残ったままで粉体塗装を行ってしまった場合
①~④はそれぞれ対策が異なる為、順を追ってご説明致します。
①は板金を機械で加工する時に付着してしまう油の為、弊社では、前処理工程でのアルカリ脱脂を行っております。
②は薬品のポイント数の低下の為、弊社では、2時間おきに人の手で薬品の検査を行う事により、ポイント数の低下を未然に防いでおります。
③は薬品の噴射圧力が一定に保たれているかを判断するために、弊社では、圧力計の設置を各工程に設置しております。また1日の作業の終わりに前処理工程のノズルの詰まりの確認を行っております。そこでノズルにゴミ等が付着・詰まっている場合は、それらを取り除きノズルから処理液が常に噴射されるように心がけております。
④は乾燥炉の温度が適正でない可能性がある為、弊社では乾燥炉の温度は制御盤で管理し、製品ごとにばらつきが出ないよう一定の温度を維持して生産ラインを動かしております。